地球温暖化
アル・ゴア氏が訴える「不都合な真実」は講演や映画や本で広く世界に発信され、この地球上で間違いなく進んでいる温暖化と、それによる今後の地球とその上に住む私たち人類を含めた生物に与える影響をショッキングなまでに伝えています。
地球が暖かくなっていることは、昔に比べて雪の降る日や霜が降りる日が少なくなったり、夏の異常なまでの暑さなどによって、私たちも実感するところまで来ています。
温暖化による大きな災厄は2つあります。
まず、地球規模の気候の変化により過去何千年もの間繰り返されてきたパターンが崩れ、世界各地で降水量や日照時間が大きく変わりつつあるということ。異常気象も頻発してします。
もうひとつは、グリーンランドや南極大陸など陸地の上に長年にわたって積み重なってきた巨大な氷の塊(=氷の大陸)が溶けて崩落し、海に流れ込むことによって海水面が上昇することです。これから数十年のうちに海水面は数メーター上昇するという試算もあります。
ブッシュ大統領の政権を通して、エネルギー消費の削減につながる地球温暖化への対策は後回しにされてきました。温暖化対策への取り組みは国益に反するというのが共和党の見解でした。
しかし、次々と明らかになる事実、そしてアメリカ自身が大きな影響を受けた巨大ハリケーンによる被害から、アメリカの世論がもはや温暖化対策への取り組みを後回しにすることを許さないところまできました。
アル・ゴア氏は言います。地球温暖化では説明のつかないいくつかの事実を元にこの問題をあいまいにしようとする動きがあるけれども、これはちょうど60年代に科学者が喫煙と肺がんの発生の因果関係に警鐘を鳴らし始めた時、そんなことはないとたばこ会社が「反証」を持ち出して健康にさしたる影響はないと消費者を欺き、信じこませようとしていたことに似ている、と。
数日前に開かれた日本の学会で、地球温暖化に疑問を投げかける学説が相次いで発表され、中には今後地球は寒冷化に向かうと主張する学説もあったとの記事が今朝の新聞に載っていました。
学説の詳細を私は知りませんし、反論をする立場にはありませんが、温暖化に向かうとは限らないという楽観論に再び力を与え、「温暖化を怖れるなんて馬鹿げている」という意見を蔓延させるとしたら、喫煙と肺がんとの因果関係を煙に巻いたときと同じ轍を踏むことになるのかもしれません。
海外とのビジネスに携わっていても、温暖化対策に関わる仕事が新たな分野として勃興してきているのがわかります。地球規模の危機対応事業といえるでしょう。
そんな仕事に関わることができると、やりがいを感じます。

